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福光屋は寛永二年(1625年)創業。
金沢で最も長い歴史を持つ酒蔵です。
百年の時をかけて酒蔵に辿り着く清冽な仕込み水と良質な酒米に恵まれ、
伝統の職人技を受け継ぎながら390有余年の歳月にわたって酒造りを続けてきました。
21世紀より、先端の研究に裏付けを得ながら進化し続ける米醗酵技術を生かして
醗酵食品や化粧品の開発にも積極的に取り組んでいます。
あくまで理念は変えず、時代の変化をしなやかに受け止めながら、日々新たな伝統を
創造していく。それは、幾世紀もの間くり返してきた福光屋の姿勢です。
FUKUMITSUYA STORY01
酒造りは自然が主役。自然に敬意をはらい、自然のチカラを最大限に引き出す知恵と工夫を授かるために蔵人たちは手造りにこだわります。いい酒、納得のいくものをつくりたい。福光屋のものづくりを支えてきたのは、自然の摂理と真正面に向き合う蔵人たちの職人魂です。米と水に忠実な酒造り。これが本来の酒蔵のあるべき姿であると確信し、福光屋は歩み続けます。
FUKUMITSUYA STORY02
酒米の最高峰「山田錦」発祥の地とされる兵庫県多可町中区。福光屋は1960年からこの地の農家と契約栽培し、土づくりから共に取り組んできました。今では長野県木島平で「金紋錦」、兵庫県出石で「フクノハナ」、富山県福光で「五百万石」を契約栽培し、有機肥料を使用した環境にやさしく質の高い米作りも実現しています。毎年、互いの田圃と酒蔵に足を運び、米と酒の出来映えを評価し合うことで伝統技術は進化し続けています。
FUKUMITSUYA STORY03
酒蔵にとって水は命。福光屋の仕込み水は、霊峰白山の麓に降り注いだ雨雪が地中深く浸み込み幾重にも重なる貝殻層を通り抜ける間に、醗酵に最適な成分を溶け込ませながら酒蔵の地下150メートルまで辿り着きます。その間、実に100年。創業以来、現在の地を一歩も動かず酒を造り続けてきたのはこのかけがえのない恵みの「百年水」があるからなのです。