POINT02
「バッティング」による味わいの創造
黒帯の特徴の一つ、それはどの料理とも素晴らしい相性を示すこと。これには理由があります。通常、精米歩合は一定にして作られますが、黒帯は黒帯用として精米歩合の異なる数種類のお酒をつくり、それぞれ別々にゆっくりと時間をかけて熟成させていきます。それぞれが独立した特徴ある味わいに育ち、そうして育てたそれぞれの酒を瓶詰め時にバッティングするのです。「ブレンド」がお互いを補いながら一つの味に構成していくことだとするなら、「バッティング」は独立した味わいのものを合わせ新しい味わいを創造することです。こうして「コク」「ふくらみ」「キレ」「品」を併せ持つ黒帯は、どのジャンルとの料理にも渡り合うことができる酒となるのです。