黒帯kuroobi

BRAND PHILOSOPHY

黒帯に出会ったとき、
一途に酒を求めた遍歴は終わり
本物の酒との付き合いが始まる。

黒帯は酒を酒として楽しむことができる堂々とした日本酒です。金沢の老舗料亭をはじめ、数々の食の職人に鍛え、育てられた黒帯は、まさに「料理と渡り合う酒」なのです。味わいの理想は、旨くて、軽いこと。酒米には契約栽培の山田錦と金紋錦を原料とし、ブレンドではなく、独立した味わいの酒をバッティングさせることで得られる「コク」「ふくらみ」「キレ」「品」の絶妙なバランス。さらに、時間をかけてじっくりと熟成することで「まろやかさ」を加えた味わいは、肴の旨さを引き出しながら、自らの旨さをも深めていきます。

「黒帯」の命名者、
吉田健一が寄せた一文がある。

かつて、旨い酒と料理を求め、文人を伴い何度も福光屋を訪れた賓客がいました。英文学者の吉田健一。 食通、愛酒家で知られる彼が、有段者のための酒として名付けた「黒帯」に寄せた一文には、酒の究極の命題が込められています。
“酒はただ飲めばいいやうなものでも味がただの酒と思はせるものでなければならない。それを飲む方はそれでいいのであっても、その酒を造る方の苦心は並大抵のものでない。言はば苦心すればする程ただ酒でしかないものが出来上って酒好きを喜ばせるといふことになるのだらうか。「黒帯」はさういふ酒である。”
黒帯推薦文「白山の雪」原稿より一部抜粋

POINT01

黒帯のもう一つの命題、
それは「燗あがり」すること。

「燗あがり」とは燗をして最も旨さが際立つことを言います。 日本酒は燗で楽しめる粋な酒です。酒器を選び、肴にこだわり、しみじみと味わう。熱燗、ぬる燗、人肌燗、どの温度帯でも見事に味わいの形を完成させる、それが「黒帯」です。並大抵の酒にできることではなく燗の王者と言わしめる所以なのです。

POINT02

「バッティング」による味わいの創造

黒帯の特徴の一つ、それはどの料理とも素晴らしい相性を示すこと。これには理由があります。通常、精米歩合は一定にして作られますが、黒帯は黒帯用として精米歩合の異なる数種類のお酒をつくり、それぞれ別々にゆっくりと時間をかけて熟成させていきます。それぞれが独立した特徴ある味わいに育ち、そうして育てたそれぞれの酒を瓶詰め時にバッティングするのです。「ブレンド」がお互いを補いながら一つの味に構成していくことだとするなら、「バッティング」は独立した味わいのものを合わせ新しい味わいを創造することです。こうして「コク」「ふくらみ」「キレ」「品」を併せ持つ黒帯は、どのジャンルとの料理にも渡り合うことができる酒となるのです。

POINT03

デザイン

黒帯の揮毫は、クリエイティブディレクターであった鈴木八朗氏です。彼の創造のエネルギーは尋常ではありません。その量、生み出すペース、ジャンルの多様性、そして、もちろんその質の高さは見事としかいいようがありませんでした。彼の卓越した書と墨画により、個性的でインパクトのある墨の表現となりました。

ABOUT

ブランド開発に携わった二人

吉田健一(よしだけんいち)
1912年~1977年。吉田茂元首相の長男として東京都に生まれる。英国ケンブリッジ大学を経、英文学者として翻訳、文芸批評、小説、エッセイなどを手懸ける。食通、愛酒家で知られ、金沢にも旨い酒と料理を求めて何度も足を運んだ。その折には福光屋にも訪れ酒宴を楽しんだという。代表作に『金沢』『ヨーロッパの世紀末』『舌鼓ところどころ』などがある。

鈴木八朗(すずきはちろう)
1937年~2005年。香川県に生まれる。東京芸術大学卒業。McCANN-ERICKSON-HAKUHODOを経て、電通に入社。1971、1985年ADC最高賞、1986年日経広告最高賞、1988年 ACC賞ほか受賞多数。コカコーラ、国鉄(エキゾチックジャパン)、JALストーリーなどの広告を手懸けた。また、檜師八朗と称して、役者、女優、スポーツ選手の肖像「現代浮世絵・美貌檜」を描く。