瑞秀

BRAND PHILOSOPHY

福光屋最高峰のヴィンテージブランド

契約栽培した酒米の最高峰・山田錦の中でも特に選りすぐったものだけを使用。搾りの際に「中汲み囲い」とよばれる最も旨い部分だけを取り分け、さらに低温でじっくりと熟成させる福光屋独自の方法により、大吟醸の頂点を極めました。杜氏の吟醸造りの技を究めた「作品」ともいえます。

瑞(みづ)みづと秀(ほ)に
いでで美(よ)しいのちみづ

「瑞」(=旧みづ)は、生物特に植物の、聖なる生命力に満ちた新鮮なさまをいい、「秀」(ほ)は、他から抜きん出て目に立つものを表わします。稲穂の穂も秀から出ています。そして、同時に米の国、酒の国を賛える日本の古称、豊葦原瑞穂国(とよあしはらみずほのくに)のおもかげを重ねたことばを、福光屋大吟醸の最高峰のブランド名にしました。

ヴィンテージ日本酒の魅力

酒造年度それぞれの個性は、しっかりとした管理のもとであれば、瓶貯蔵によってさらに磨きがかかります。福光屋では、熟成具合や品質を見極め、酒の価値に相応しい価格を決定する目的で、毎年9月に元東京農業大学教授の吉澤淑先生をお招きし、「ヴィンテージ委員会」を開催しています。

日本酒の経年変化と
ヴィンテージへの挑戦

ワインの品質は原料葡萄の品種や畑の土壌、気候などにより大きく影響され、それらが優れた調和をした年のワインの品質(ヴィンテージ)は素晴らしく、年々進化していくことは良く知られているが、ワインに比べ香りが低く、味が重く深い上、原料米の酒質への影響が小さい日本酒ではヴィンテージは存在するのであろうか。又、熟成によりどのように変化するであろうか。 この問題に真剣に取り組んでいる酒蔵が福光屋で、過去二十年近くに亘り、最高の出来の日本酒を貯蔵し、毎年その変化を研究してきた。その結果、日本酒の奥深さを示す数々の素晴らしい知見が得られたが、その一端を紹介すると、 一、日本酒にも明らかにヴィンテージが存在する。
二、熟成中ヴィンテージ酒は大きく進化し、新しい香味が加わり複雑になるが、キリリとしたタイプ、芳醇なタイプと様々で、酒により進化の速さや停止時期が異なり、時間の軸が消費者の新たな選択の楽しみといえよう。
元東京農業大学教授
吉澤 淑先生

ABOUT

類まれな表現力から生まれた名前「瑞秀」

高橋睦郎(たかはしむつお)
1937年福岡県生まれ。少年時代から詩作を試み、1959年『ミノ・あたしの雄牛』を出版。多数の詩集を出す。現代詩と伝統詩を兼ねて作り続ける現代唯一の詩人。1993年に金沢を詠んだ句集『金沢百句・加賀百景』を出版。『王国の構造』で歴程賞、『兎の庭』で高見順賞を受賞。

日本に現存する唯一の「詩人」。雄大、深淵なことばの海に遊ぶことを許された人、高橋睦郎。味わい、匂いまでもことばで現わしてしまうその人は、金沢の地で百の句を詠んだ。