能登町の酒蔵「鶴野酒造店」
奥能登鳳珠郡能登町鵜川エリアに酒蔵を構え、創業220余年の歴史をもつ老舗。蔵元・鶴野晋太郎さんと妹で杜氏の鶴野薫子さんが醸す「谷泉」や「登雷」などの代表銘柄が知られ、熱烈な地酒ファンによる“推し蔵”として人気を集めていました。1月1日の地震では鵜川地区にある2/3の建物が全半壊を含む大きな被害を受け、一部津波の被害もありました。鶴野酒造店さんは、酒蔵、店舗、住居全壊の被害を受けました。
「令和6年能登半島地震」で酒蔵と店舗の全壊被害を受けた、
奥能登の鶴野酒造店さんの醸造を支援するために福光屋で行われる酒造り。
2025年5月に2期目の共同醸造が無事に終わりました。
両蔵の杜氏が新しい試みとして醸した「鶴と福」、
両蔵の代表銘柄を掛け合わせた「谷泉×加賀鳶」をお届けいたします。
復興への願いを込めた、特別な“石川の地酒”をお楽しみください。
奥能登鳳珠郡能登町鵜川エリアに酒蔵を構え、創業220余年の歴史をもつ老舗。蔵元・鶴野晋太郎さんと妹で杜氏の鶴野薫子さんが醸す「谷泉」や「登雷」などの代表銘柄が知られ、熱烈な地酒ファンによる“推し蔵”として人気を集めていました。1月1日の地震では鵜川地区にある2/3の建物が全半壊を含む大きな被害を受け、一部津波の被害もありました。鶴野酒造店さんは、酒蔵、店舗、住居全壊の被害を受けました。
地震による大きな被害を受けながら「お米だけは絶対に無駄にはできない」という強い思いで、全壊した酒蔵から今期の仕込みに使う酒米を救出した鶴野酒造店の鶴野晋太郎さんと鶴野薫子さん兄妹。しかし、今期の酒造りは途中で断念せざるを得ない、さらにはこの先の酒造りや酒蔵再建の見通しも立たない深刻な状況でした。この窮状を知った福光屋は、県内の醸造仲間の力に少しでもなりたい、石川の地酒は県内の酒蔵で守るという思いから第1期の共同醸造が実現しました。
そして今年、第2期となる共同醸造が行われました。今回は、両蔵ともにこれまで取り組んだことのなかった「扁平精米」の酒米を使用するなど、新たな挑戦がなされました。福光屋の杜氏・板谷は「鶴野さんの酒蔵が再開したときに、酒造りの引き出しがたくさん増えているように。未来を見据えた酒造りができてよかった」と振り返ります。
黒蜜を連想させる厚みと深みのある吟醸香、フルーティーでやわらかく、やや甘味のある純米酒です。料理との相性も良く、オムレツなどの卵料理、きんぴらなどの油と野菜をからめた料理、チーズなどと好相性です。
原材料 : 米(国産) 米麹(国産米)
原料米: 山田錦(兵庫県産)100%
精米歩合: 70%
製造法: 純米
アルコール度: 14度
日本酒度: +3.4
酸度: 1.1
アミノ酸度: 0.9
福光屋で共同醸造した「谷泉」の個性に寄り添う「加賀鳶」を厳選。二つの純米酒が互いによく馴染み、すっきりと軽快、爽やかな旨さが楽しめる一本に仕上げました。甘エビの刺身、生牡蠣、白身魚の天ぷら、ハーブを使った魚料理、カプレーゼ、フレッシュチーズなどと好相性です。
原材料 : 米(国産) 米麹(国産米)
原料米: 国産米 100%
精米歩合: 70%
製造法: 純米
アルコール度: 14度
日本酒度: +4.5
酸度: 1.9
アミノ酸度: 1.8