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■開発ストーリー

国内にもグラスメーカーはありますが、世界へ向けて発信する意味でも、世界的に有名な1756年創業のオーストリアの老舗メーカー・リーデル社に狙いを定めたのです。1997年6月香港で開かれた国際見本市「ビネスポ 世界ワイン博覧会』に、リーデル社から要人が来るということで、早速現地で弊社との話し会いのセッティングがなされました。
アジアパシフィック担当のアンギャル副社長と初顔合わせです。福光屋からは研究開発室の松井圭三(右写 真・手前)、営業の竹腰実郎(なんとその後は退社して現在は楽天・京橋ワインの店長です)、国際担当の高崎正宏の3名。
ここが「Le Daiginjo」へも最初の1歩でした。 その後はリーデルのアンギャル氏が金沢まで足を運び、福光屋の研究スタッフとともに第1回目の選考会が開かれました。ここで、リーデルの新製品開発用サンプルグラス100種類の中から、あきらかにふさわしくないと判断されたグラスを除き37種類に絞り込まれることになりました。
翌年1998年3月には、いよいよリーデル社ケオルグ・リーデル社長と、弊社社長を交えた第2回目の選考会が東京で開かれました。
ゲオルグ社長は長年世界各国にて開発を指揮してきたわけですが、いろいろな特徴を持つ日本酒に対して、ひとつに統一することは難しいと判断。中でも最高の味覚と香りを持つ大吟醸が、その素晴らしさを引き出し得ない小さな冷酒用グラスで飲まれていることを指摘し、大吟醸のみを対象にしたグラスの開発を決断したのです。
その後、蔵元の会「日本八壷会」をはじめ多くの蔵元や日本酒専門家の協力を得て研究を進め、ついに6種類にまでグラスを絞り込み、蔵元、日本酒専門家21名による最終選考会 で一つに絞り込んだのです。

比較試飲を重ねること25回、のべ200人もの専門家による厳しいテイスティングをクリアし、 「Le Daiginjo」が誕生したのです。

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■ワイングラスみたいな、グラス!

この言葉は日本酒業界の人が聞くと、ちょっと気になる言葉である。 同様にフルーティーな大吟醸の味わいのことを「ワインみたい」というのを嫌うのと同じである。

しかし、ちょっと待て!

リーデル社に言わせれば、ワイングラスももともと名前がワイングラスではなく、たまたまワイン用が早く作られ、普及しただけのこと、日本酒も研究の結果 、これまたチューリップ型(ワイングラス型用)で飲むのが一番美味かったということである。
日本の文化性ということを考えると少々寂しい気もするが、これもまた、アンギャル氏曰く「その商品の特性を最大限に引き出すことを目的に考えるのが、リーデルのコンセプトであり、そこに文化の色が入るようだと、それはリーデルの仕事ではない」こう言い切るのである。

■裏話 かつて開発された日本酒用グラス

リーデルとしては過去に一度、日本酒用グラスを開発した経験があるらしい、プロデュースは、あの有名なソムリエ田崎真也氏。日本酒万能に使用できるというグラスコンセプトで、形はワインのようなチューリップ型ではなく、どちらかというと、お猪口のスタイルだったらしい。・・・・失敗であった(´△`)

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